ビブリア古書堂の事件手帖 著/三上延 イラスト/越島はぐ
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著者プロフィール

三上 延 (みかみ・えん)

1971年神奈川県横浜市生まれ。10歳で藤沢市に転居。
市立中学から鎌倉市の県立高校へ進学。
大学卒業後、藤沢市の中古レコード店、古書店でアルバイト勤務。
古書店での担当は、絶版ビデオ・映画パンフレット・絶版文庫・古書マンガなど。2002年デビュー。

10周年に寄せて

どんな大人にも十七歳の時があります。私にもありました。パッとしない十七歳でした。背伸びして漱石をよく読んでいました。
この小説は異なる時代の三人の十七歳が、漱石の特別な初版本に関わる物語です。才能はあっても未熟な彼女たちはそれぞれ悩みを抱えています。それを漱石の小説が救う――というわけでもありません。漱石の小説に描かれる人生の物事は、片が付いたかどうかもよく分からなかったり、当事者以外には訳が分からぬままいきなり終わったりします。
けれどもその据わりの悪さが読み手の人生にシンクロすることもあります。満たされないけど救われる――十七歳だった私の受け取ったそういう読後感が、どなたかに伝わればいいと思いながら書いていました。そのどなたかが、今これを読むあなたでありますように。

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